サックスを買ったり、人から譲り受けたりしたものの、「これだけで吹けるの?必要なものはそろっている?」と戸惑う人は少なくありません。
サックスは本体だけで音が出るように見えますが、演奏用のパーツやお手入れ用品も必要です。
まずは手元のサックスグッズを並べ、何があるか一緒に確認してみましょう。
この記事では、初心者が手にすることの多いアルトサックスを中心に説明します。
ソプラノ、テナー、バリトンなどサックスの種類による違いはありますが、必要なものの考え方は同じです。
ただし大きさは異なるため、対応する種類を確かめてください。
サックス初心者に必要なもの一覧【17点チェックリスト】
新品には演奏用の基本部品が付くことが多い一方で、お手入れ用品まで含まれるとは限りません。
ヤマハやセルマーなど、メーカーやモデルによっても内容が違います。
販売店独自の「初心者セット」が用意されている場合もあります。
楽器に付属することが多い7点
以下は、楽器と一緒に付属することが多いものです。
ただし、すべての商品に必ず付くわけではなく、中古品では一部が欠けていることもあります。
ケースを開けたら、最初に一つずつ確認してみてください。
| チェック | アイテム | 何をするためのもの? |
|---|---|---|
| □ | 楽器本体・ネック | 楽器そのもの・これがないと始まらない |
| □ | ケース | 楽器を保管・持ち運びする |
| □ | マウスピース | 口を当てて息を吹き込む |
| □ | リガチャー | リードをマウスピースに固定する |
| □ | マウスピースキャップ | リードとマウスピースを保護する |
| □ | ストラップ | 楽器を支えて安全に構える |
| □ | 取扱説明書・保証書 | 組み立て方や保証内容を確認する |
別売りになりやすい10点
商品によってはリードが1枚付いたり、スワブやクロスまでセットになったりすることもあります。販売店の初心者セットには、お手入れ用品やチューナーなどが加えられている場合も少なくありません。購入前に付属品の一覧を見ておけば、同じものを重ねて買わずに済みます。
| チェック | アイテム | 何をするためのもの? | 必要な時期 |
|---|---|---|---|
| □ | リード | 振動して音のもとを作る | 演奏に必須 |
| □ | 本体用・ネック用スワブ | 管内の水分を拭き取る | 初日から必要 |
| □ | クリーニングペーパー | タンポの水分を吸い取る | 初日から用意 |
| □ | コルクグリス | ネックコルクを保護する | 初日から用意 |
| □ | クロス | 表面の指紋や汚れを拭く | 初日から用意 |
| □ | マウスピースパッチ | 歯の滑りや振動を抑える | 後からでもよい |
| □ | チューナー・メトロノーム | 音程とリズムを確認する | 後からでもよい |
| □ | 譜面台 | 楽譜を見やすい高さに置く | 後からでもよい |
| □ | リードケース | リードを乾かして保管する | 後からでもよい |
| □ | サックススタンド | 組み立てた楽器を一時的に置く | 後からでもよい |
初日から必要な演奏用パーツ
まずは、音を出すための道具を見ていきます。
どれも演奏に欠かせませんので、不足していれば、演奏前に用意しましょう。
マウスピース・リガチャー・リード
マウスピースは息を吹き込む吹き口、リガチャーはリードを固定するパーツです。
リードが振動して音のもとになるため、この3点のどれか一つでも欠けると演奏できません。
価格はマウスピースが6,000~35,000円程度、リガチャーが3,000~30,000円程度、アルトサックス用リード10枚入りが3,000~7,000円ほどです(2026年夏現在)。
通常のリードは使ううちに柔らかくなったり、先端が傷んだりする消耗品なので、定期的に買い足します。
寿命は演奏時間やお手入れ方法によって変わるため、「何週間で交換」と一律には決められません。
付属のマウスピースやリガチャーはすぐに買い替えず、リード選びに迷ったら楽器店や音楽教室の先生に相談すると安心でしょう。
リードを長持ちさせる扱い方は、「リードには準備運動とアフターケアが必要」でも紹介しています。
ストラップ
ストラップはサックスの重さを支え、安全な位置に構えるためのグッズです。
一般的なタイプは2,000円前後から、首や肩への負担を分散するタイプは1万~3万円程度まで幅があります。
付属品で痛みを感じる場合は我慢せず、自分の体に合うものを検討したいところです。
選び方は、「自分に合ったサックスストラップを使おう!」も参考にしてください。
楽器を守るために必要な保管・お手入れ用品
楽器は、水分や衝撃を放置すると、傷みにつながります。保管と毎日のお手入れも大切にしましょう。
楽器ケースとマウスピースキャップ
ケースは精密なキーや管体を衝撃から守り、マウスピースキャップはリードの先端などを保護します。
キャップは1,000~2,000円程度ですが、ケースは種類によって数万円以上になることも。
ケースを買い替える場合は、メーカー名や型番を確認し、楽器がきちんと収まるものを選びましょう。
スワブ・クリーニングペーパー・コルクグリス・クロス
サックスにとって、管内に残る水分は大敵です。
演奏後は本体用・ネック・マウスピース用のスワブを使い分け、水分の付いたタンポにはクリーニングペーパーを使用します。
コルクグリスはネックコルクを保護し、マウスピースの抜き差しを容易にするものです。
表面の指紋や汚れは、柔らかいクロスでやさしく拭き取ります。
楽器を買えばだいたいメーカーのロゴが入ったクロスが付随します。
一つずつ選ぶのが難しければ、5,000~7,000円程度のサックス用お手入れセットが便利でしょう。
キーオイルは最初から必須ではないため、使い方が分からなければ自分で注油せず楽器店へ相談してください。
各用品の役割は、「お手入れグッズ」でも詳しく説明しています。
後から買い足せばよい便利グッズ
ここからは、なくても音は出る便利グッズです。
最初から全部買う必要はないので、欲しくなった時に追加しましょう。
マウスピースパッチ
マウスピースの上に貼り、前歯の滑りや歯から伝わる振動を抑えるシールです。
マウスピースの傷を防ぎ、歯を置く位置も安定しやすくなります。
数枚入りで1,000円前後が目安ですが、吹き心地や音にも影響しますし、貼り方によっては良くない影響もでますので、最初から用意する必要はないと私は考えています。
チューナー・メトロノームと譜面台
チューナーは音程、メトロノームはテンポを確認するために使います。
専用機器は3,000~6,000円程度ですが、最近はスマートフォンの無料アプリでも代用可能です。
譜面台は2,000~5,000円程度で、楽譜を見やすい高さに置き、無理のない姿勢を保つのに役立ちます。
リードケースとサックススタンド
リードケースはリードを整理して保管するものです。
リードは、演奏すると変形しやすくなり、湿気によって鳴りも変わります。
その変化を抑えるのがリードケースです。
初心者のうちは、売られたリードについていたプラスチックのケースでも充分ですが、「ちょっと音を出すのに慣れてきたな」と思ったら買ってほしいアイテムです。
ある程度音が出せた後、リードにこだわり始めたら脱初心者ですね。
サックススタンドは休憩中に楽器を置くためのグッズです。
楽器の持ち替えなどの際には便利ですが、長時間の楽器の保管には向きません。
実は私もつい最近まで持っていませんでしたので、不便を感じてから買い足せば十分です。
中古・譲り受けたサックスの確認ポイント
中古や譲り受けたサックスは、必要なものがそろっていても、タンポの劣化やキーのずれによって調整が必要な場合があります。
楽器本体と付属品をまとめて楽器店や、楽器に詳しい人に見てもらいましょう。
確認したい症状は、「楽器を調整に出していますか?」でも紹介しています。
まとめ|まずは演奏とお手入れに必要なものを揃えよう
楽器に関連するグッズを最初からすべてを買う必要はありません。
まずは演奏とお手入れに必要なものから準備してみましょう。
ミモザサックス教室では、サックスや付属品の購入についてもレッスン時にご相談いただけます。
何を買えばよいか迷ったら、レッスン案内をご覧のうえ、購入前に気軽に尋ねてくださいね。
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