【初心者向け】サックスストラップの選び方|種類・サイズ・商品例を紹介

「付属のストラップをそのまま使っても大丈夫?」
「種類が多くて、どれを選べばよいか分からない」
サックスストラップは、楽器の重さを支え、安定した姿勢で演奏するための道具です。

付属のストラップでも、痛みや使いにくさがなければ、すぐに買い替える必要はありません。
この記事では、サックスストラップの種類、サイズの選び方、商品例を初心者向けに紹介します。

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サックスストラップの役割

サックスは、両手だけで持ち上げて演奏する楽器ではありません。
ストラップで楽器の重さを支えることで、腕や手へ余計な力が入りにくくなり、楽器が構えやすくなります。
自分に適したストラップを装着することで、呼吸を助け、演奏時の疲労を抑制してくれます。

ストラップ以外に必要な用品も確認したい方は、「【初心者向け】サックスに必要なもの17選|付属品・お手入れチェックリスト」も参考にしてください。

どのようなストラップを選ぶのがいいのか?

ストラップを選ぶときは、次の3点を確認しましょう。

  • 自分の体格とサックスの種類に合ったサイズを選ぶ
  • 自然な姿勢で構えたときに、マウスピースが口元へ来る
  • 首や肩など、一か所へ負担が集中しすぎない

そもそもの姿勢の問題もありますが、首、肩、腕など具体的に「痛いな」「疲れるな」と思っているなら、次に紹介するストラップの種類を参考に早めに買い替えるのをおすすめします。

サックスストラップの主な種類

サックスストラップは、重さを支える場所や構造によって、大きく4種類に分けられます。

種類特徴向いている人
ネックタイプ首へ掛ける一般的な形手軽さや収納性を重視する人
ショルダータイプ首や肩まわりへ重さを分散する首への圧迫を抑えたい人
ハーネスタイプ両肩や背中、胸まわりで支える重い楽器や長時間の演奏に使いたい人
サポータータイプ肩や腹部など複数の場所で支える首へ重さを掛けたくない人

どのタイプが合うかは、体格、サックスの種類、演奏時間によって変わります。

ネックタイプ

首へ掛ける、最も一般的なストラップです。

装着しやすく、コンパクトに収納できます。首への当たり方が気になる場合は、幅広いパッドやクッションが付いたものを試してみましょう。

製品例として、ヤマハの「SSDX2」があります。

ショルダータイプ

肩まわりへ重さを分散し、首への圧迫を抑えるタイプです。
胸の部分に横にバーが入っており、胸が開きやすくなっているのも特徴で、これのおかげで呼吸を取りやすくもなっています。

体の曲線に沿う構造のものは、サイズが合わないと正しい位置へ装着できません。
身長だけでなく、肩幅や胸囲の確認が必要ですが、私のように身長が低い方(151cm)でもぴったりのサイズが探しやすいのもこのショルダータイプです。

私が使用しているのは、ブレステイキングの「ライザプレミアムⅡ」です。
現在は、後継モデルの「ライザプレミアムⅡ-R」が販売されています。
首の根本の部分に楽器の重みがかからない構造になっており、ショルダーの革も分厚く重みが感じにくくなっています。

胸の部分に横のバーが入っており、胸が開きやすくなっているのも特徴で、これのおかげで呼吸を取りやすくもなっています。

サイズやフックの種類が複数あるため、購入前に仕様を確認してください。

BREATHTAKING(ブレステイキング)サックスストラップ ライザプレミアムII-R
created by Rinker
BREATHTAKING

同じく首や肩まわりへの圧迫を抑えて複数のサイズ展開がある製品例として、B.AIRの「バードストラップ」もあります。
こちらもカラーバリエーションなど、いろいろなカスタマイズできることで人気です。

ハーネスタイプ

両肩や背中、胸まわりを使って楽器を支えるタイプです。

重さを広い範囲へ分散しやすく、テナーやバリトンサックスなどの重い楽器を長時間演奏するのに向いています。
ただし、小柄な人・細身の人には横向けのストラップが余ってしまうこともあり、体重の分散が難しくなることもあります。

またストラップの締付けが多いと呼吸も抑制されてしまうので、安定感があって呼吸がしやすいものが選ぶことが大事になります。

製品例として、Adorenceのサックス用ハーネスストラップがあります。

サポータータイプ

肩や腹部など、複数の場所を使って楽器を支えるタイプです。

首や背中に直接重さを掛けない製品もあります。
一般的なストラップとは装着感が異なるため、立奏と座奏の両方で試してみましょう。
背中に何もないタイプもあって、胸回りの開放感は大きいです。

ただし、パフォーマンスなどで演奏中によく動くという人には、可動域は制限されるのでそこは注意です。

製品例として、Jazzlabの「SAXHOLDER PRO」があります。

created by Rinker
Jazzlab

初心者がサックスストラップを選ぶ4つのポイント

1.体格に合うサイズを選ぶ

最適なストラップは、身長だけでなく、首の太さ、肩幅、胸囲によっても変わります。

小柄な方や子どもは、ストラップの長さを最短にしても楽器の位置が低くなることがあります。
そういったものは、紐の長さを変えるなどの工夫がいります。
前述したブレステイキングのものは、メーカーに送ることで長さを変えてくれます。


自然に構えたときにマウスピースが口元まで届く長さか、体に痛みがないかを確認してください。

2.サックスの種類に合うものを選ぶ

アルト、テナー、バリトンでは、楽器の重さが異なります。

1つのストラップを複数のサックスで使いたい場合は、対応楽器、長さの調整範囲、製品の強度を確認しましょう。

私も昔は同じ物を使おうとしていましたが、最適なものを選んだ結果、アルト用、テナー用で別々のストラップを使っています。
お値段はしてしまうのですが、そうそう壊れるものでもなく長期間つかうもので、健康にも響くものなので、無理して使うより気持ちよく使えるものを用意しましょう。

3.フックの形と安全性を確認する

ストラップのフックには、主に次の2種類があります。

  • かぎ型:開放された形で、すばやく着脱できる
  • スナップフック型:留め具があり、不意に外れにくい

初心者の方や演奏中に体を動かす方は、留め具のあるフックを選ぶと安心です。

【ここに「かぎ型フックとスナップフックの比較写真」を入れる】

写真キャプション:左:かぎ型フック(開放型)/右:スナップフック(留め具付き)
※製品によってフックの形や素材は異なります。

フックを掛けた後は、楽器本体のストラップリングへ確実に入っているか確認してください。

4.できれば自分の楽器で試着する

ストラップは、商品だけを見ても実際の使い心地が分かりにくい道具です。

可能であれば、自分のサックスを楽器店へ持参し、次の点を確認して試着してみましょう。

  • 適切な高さまで調整できるか
  • 首や肩へ強く当たらないか
  • 演奏中に長さがずれないか
  • 立奏と座奏の両方で使いやすいか

ストラップの高さは口元を基準にする

ストラップの高さは、息を取りやすい自然な姿勢で、マウスピースが口元へ来るように調整します。

ストラップが長すぎると、顔を下げたり、腕で楽器を持ち上げたりしやすくなります。
反対に短すぎると、マウスピースが口元を強く押し上げてしまいます。
顔をマウスピースへ近づけるのではなく、マウスピースを自然に口元へ運ぶことを意識しましょう。

首や肩の痛み、しびれが続く場合は、無理に演奏を続けず、先生や医療機関へ相談してください。

付属のストラップはすぐに買い替えなくてもよい

付属のストラップでも、次の条件を満たしていれば、そのまま使用できます。

  • 自然な高さまで調整できる
  • 首や肩へ強い痛みを感じない
  • フックや紐に異常がない
  • 演奏中に長さがずれない

まずは正しい高さへ調整して使ってみましょう。

痛みがある、楽器が安定しない、長さが合わない場合は、別のタイプを試すタイミングです。

サックスストラップに関するよくある質問

高価なストラップほど演奏しやすいですか?

価格だけで演奏しやすさは決まりません。

素材や重さを分散する構造に工夫された製品もありますが、体格や構え方に合わなければ使いにくく感じます。
価格よりも、サイズ、圧迫感、調整のしやすさを優先しましょう。

通販だけで選んでも大丈夫ですか?

現在使用しているものと同じ製品を買う場合を除き、できれば楽器店での試着をおすすめします。

通販で購入する場合は、対応楽器、サイズ、調整できる長さ、フックの種類、返品条件を確認してください。

まとめ|体格とサックスに合うストラップを選びましょう

サックスストラップを選ぶときは、次の点を確認しましょう。

  • 自分の体格とサックスに合うサイズか
  • 首や肩へ負担が集中しすぎないか
  • 自然な姿勢でマウスピースが口元へ来るか
  • フックが安全に固定できるか

付属のストラップでも、快適に演奏できていれば問題ありません。

体格や構え方に合うストラップを選ぶことで、楽器の重さを必要以上に意識せず、演奏へ集中しやすくなります。

呼吸のしやすい姿勢を維持できることは、管楽器にはかなり大きな問題になるので、その問題を大きく左右するのがストラップです。

姿勢・呼吸・ストラップに困ったら、専門の方に相談してみてくださいね。

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大阪音楽大学音楽学部器楽科サクソフォーン専攻卒業。京都市伏見区で、初心者から吹奏楽部員まで、一人ひとりのペースに合わせたサックスレッスンを行っています。ブログでは、サックスの始め方や練習方法、楽器・用品の選び方を、指導経験をもとに分かりやすく紹介しています。