「サックスを始めたいけれど、まず何を用意すればよいの?」
「楽器は手に入れたけれど、組み立て方や吹き方が分からない」
初めてサックスに触れるときは、分からないことがたくさんあります。
早く音を出してみたくなりますが、サックスは細かな部品が多い楽器です。無理に組み立てたり、お手入れ用品がないまま吹いたりすると、楽器やリードを傷めることがあります。
サックス初心者が最初にすることは、次の6つです。
- 楽器の種類と状態を確認する
- 必要な付属品とお手入れ用品をそろえる
- 楽器を安全に組み立てる
- リードを準備して取り付ける
- 出しやすい音から練習する
- 演奏後に水分を取って片づける
この記事では、サックスを始めるための準備から、組み立て、最初の音出し、演奏後のお手入れまでを紹介します。
1.始めたいサックスの種類を決める
まだ楽器を持っていない場合は、最初にサックスの種類を決めます。
サックスには、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンなどがあり、それぞれ音域や大きさ、重さが異なります。
初心者にはアルトサックスが選ばれることが多いですが、「必ずアルトから始めなければならない」という決まりはありません。好きな音色や演奏したい曲、体格、予算などを考えて選びましょう。
種類ごとの違いは、アルト・テナーなどサックスの種類と初心者向けの選び方で紹介しています。
最初から楽器を購入することに不安がある場合は、楽器店のレンタルや教室の貸出制度を利用する方法もあります。
中古品や人から譲り受けた楽器は、見た目に問題がなくても、キーのずれやタンポの劣化によって音が出にくい場合があります。一度、楽器店や修理技術者に状態を確認してもらうと安心です。
2.サックスに必要なものをそろえる
サックス本体だけでは演奏できません。
音を出すためには、次のものが必要です。
- 楽器本体とネック
- マウスピース
- リガチャー
- リード
- ストラップ
さらに、演奏後のお手入れには、次のものを用意します。
- 本体用スワブ
- ネック・マウスピース用スワブ
- クリーニングペーパーまたは吸水シート
- コルクグリス
- 楽器用クロス
楽器店で新品のサックスを購入すると、演奏用の付属品やお手入れセットが付いていることがあります。ただし、販売店や製品によって内容が違うため、ケースの中を確認しましょう。
必要なものをまとめて確認したい方は、サックスに必要なもの17選|付属品・お手入れチェックリストにより詳しく説明しているので、そちらを参考にしてください。
3.サックスを安全に組み立てる
サックスを組み立てるときは、ケースを小さな机や椅子の上ではなく、安定した大きな机や床に置きます。
楽器を持つときは、細いキーや棒状の部品を握らず、ベルなどの丈夫な部分を支えましょう。
組み立てる順番には多少の違いがありますが、初心者の方は次の流れを目安にしてください。
1.マウスピースをネックへ取り付ける
マウスピースをネックのコルクへ、ゆっくり回しながら差し込みます。
入りにくい場合(特に使いはじめ)は、コルクグリスを少量つけて薄くなじませます。力任せに押し込んだり、ネックの細い部品に力を加えて握らないようにしましょう。
2.ネックを本体へ取り付ける
本体上部のネック固定ねじを緩めてから、ネックを差し込みます。
ネックのラインと本体側のオクターブキーの部品が正しい位置に合うように、向きを確認します。位置を合わせたら、固定ねじを軽く締めます。逆に楽器を片付けるときは、ねじを緩めて片付けましょう。
ネックが入らないときは無理に押し込まず、固定ねじが十分に緩んでいるか確認しましょう。ネックの接続部分をクロスで拭いて、回しながら差し込みましょう。
3.ストラップを取り付ける
ストラップを首や肩へ掛け、本体のストラップリングにフックを取り付けます。
楽器から手を離す前に、フックが確実に掛かっていることを確認してください。
マウスピースが自然に口元へ来る高さに調整すると、首や腕へ余計な力が入りにくくなります。首や肩に痛みを感じる場合は、サックスストラップの役割と選び方も参考にしてください。
また、ストラップの形状によっては、激しい動きによってリングからフックがふいに取れてしまうこともあるので、楽器には必ず手を添えて移動しましょう。
4.リードを準備して取り付ける
乾いたリードは、口に含むか、きれいな水で軽く湿らせます。
リードの先端は薄く、欠けやすい部分です。先端には触れず、厚くなっている根元を持ちましょう。
リードは、次の順番で取り付けます。
- リガチャーをマウスピースへ通す
- リードの平らな面をマウスピースへ合わせリガチャーとの間に入れる
- リードがマウスピースの左右の中央へ来るように調整する
- リードとマウスピースの先端をおおむねそろえる
- 演奏中に動かない程度にリガチャーを締める
リードが左右へずれていたり、先端の位置が極端に高かったり低かったり、リガチャーの付ける位置が正しくないと、音が出しにくくなることがあります。
新品のリードの慣らし方や演奏後の保管方法は、サックスリードを長持ちさせるお手入れ方法で詳しく紹介しています。
5.最初は出しやすい音を一つ吹いてみる
組み立てができたら、まずは姿勢とストラップの高さを確認します。
椅子に座る場合は浅めに腰掛け、足の裏を床につけます。肩を上げず、楽器の重さはストラップへ預けましょう。
マウスピースを軽くくわえ、口の周りから息が漏れないようにします。強く噛みしめず、まっすぐ息を入れてみてください。
最初から曲を吹く必要はありません。まずは指使いが分かる音を一つ選び、数秒間まっすぐ伸ばすことから始めましょう。
音が出ないときは、強く吹き続ける前に次の点を確認します。
- リードが十分に湿っているか
- リードが左右へずれていないか
- リガチャーが緩すぎないか
- マウスピースを強く噛みすぎていないか
- ネックや本体が正しく組み立てられているか
音が出にくい原因は、吹き方だけとは限りません。リードや取り付け位置、楽器の調整が原因になっていることもあります。
6.初日の練習は短時間で十分です
最初の練習は、10~15分程度でも十分です。
初日から高い音や低い音をすべて出そうとしたり、長い曲を最後まで吹こうとしたりする必要はありません。最初は必要以上に口周りに力を入れてしまって疲れやすかったり、痛くなったりすることもあるので、無理は禁物です。唇や首、肩に痛みが出た場合は、我慢して続けずに休みましょう。
音が出ない状態が続く場合は、自己流で強く吹き続けるより、先生や経験者に楽器と吹き方を見てもらうほうが早く解決できます。
また、サックスは音量のある楽器です。自宅で練習できる時間や場所も事前に確認しておきましょう。
7.演奏後は必ず楽器内の水分を取る
演奏後のサックスには、息による水分が残っています。
そのままケースへ戻すと、タンポの傷みやキーのベタつき、においなどにつながるため、毎回お手入れをしてから片づけます。
基本的な順番は次のとおりです。
- リードをマウスピースから外す
- リードの水分を取り、リードをケースに保管する
- マウスピースとネックにスワブを通す
- 本体用スワブで管内の水分を取る
- 楽器本体のタンポに残った水分をクリーニングペーパーで取る
- 楽器表面の汗や指紋をクロスで拭く
- すべてを確認してケースへ戻す
必要な道具と詳しい手順は、サックスのお手入れグッズ5選|演奏後の使い方と手順で紹介しています。
サックスを始めるときのよくある質問
最初から楽器を購入する必要がありますか?
必ずしも購入する必要はありません。
楽器店のレンタルや、レッスン時の貸出を利用して音を出してみてから、自分に合う種類や続け方を考えることもできます。
中古のサックスでも始められますか?
状態に問題がなければ、中古のサックスでも始められます。
ただし、初心者が外見だけで楽器の状態を判断するのは難しいため、購入前または使用前に楽器店で点検してもらいましょう。
独学でも音を出せますか?
独学で音を出せる方もいますが、組み立て方やリードの位置、楽器の構え方が合っているかを自分で判断するのは難しいものです。
最初に一度でも経験者や先生に見てもらうと、楽器を傷める心配や、音が出ないまま悩む時間を減らせます。
まとめ|準備を整えて最初の一音を楽しみましょう
サックス初心者が最初にすることは、次の6つです。
- 楽器の種類と状態を確認する
- 必要な付属品とお手入れ用品をそろえる
- 安全な順番で楽器を組み立てる
- リードを湿らせて取り付ける
- 出しやすい音から短時間練習する
- 演奏後は水分を取って片づける
最初からきれいな音や曲を完成させる必要はありません。
楽器を安全に組み立て、一つの音が出せたら、それがサックスを楽しむための大切な第一歩です。
一人での準備や音出しに不安がある方は、ミモザサックス教室のレッスン案内もご覧ください。京都・伏見で、楽器の組み立て方やお手入れから丁寧にお伝えしています。
サックスのお悩み、LINEで気軽にご相談ください
楽器選びやお手入れ、レッスンについて、「こんなことを聞いても大丈夫かな?」というご質問でも構いません。京都・伏見のミモザサックス教室が、丁寧にお答えします。


